大学との関係からの母集団形成|場の選び方と続く関係の作り方

大学・学校との関係づくり採用の課題から探す 公開日 2026/9/12

大学との関係から、母集団を作りたい。ところが、「上位の大学と関係を作れ」と言われて大学名で選び、求人票を出しただけで待ち、一年で数が出ずに止め、担当が変わって関係が切れる。結論から言うと、大学との関係は、「大学名で選ぶ」ことではなく、「こんな人」がいる場(研究室・ゼミ・キャリアセンター・学内の場)と、時間をかけて続ける関係です。一年で数を求めず、社員の出身と仕事のつながりから始め、大学側に「返せるもの」を用意します。学内の場の扱いは、大学ごとのルールで確認します。 この記事では、大学との関係で起きる失敗、母集団のでき方、どの場と関係を作るか、始め方、返せるもの、続ける形、他の入口との分担、数え方、分担を整理します。母集団の考え方は母集団形成の基本|量と質の順番、大学名で選ぶことの問題はOfferBoxで大学名で選ばれ慣れている学生に届く文面とOfferBoxで大学群を広げるべきかで書きました。

この作業の目的|「こんな人」がいる場と、続く関係を作る

大学との関係は、スカウトや掲載と違い、一年で母集団にはなりません。研究室やゼミやキャリアセンターとの関係は、二年、三年と続けて、「あの会社なら」と学生に伝わるようになります。その代わり、続いた関係は、他の入口より安定した母集団になります。

目的は、大学との関係を「大学名の一覧」ではなく、「こんな人がいる場との、続く関係」として作ることです。

大学との関係で、起きる失敗

失敗何が起きるか
大学名で選ぶ「大学名で選ばれ慣れている学生」に、他社と同じ会社に見える。「こんな人」がいる場を見ていない
一年で数を求める関係ができる前に「効かない」と止め、翌年に残らない
求人票を出すだけ大学側は求人票を多数受け取っており、出しただけでは学生に届かない
大学側に返すものがない「採りたい」だけの会社は、大学側が動く理由がない
担当が変わって、関係が切れる関係が担当個人に紐づき、引き継がれない
学内のルールを確認しない学内の場の使い方や連絡の仕方が大学ごとに違い、ルールに反して関係を失う

共通するのは、大学との関係を「一年の入口」として扱っていることです。大学との関係は「続ける関係」です。

大学との関係の母集団の、でき方

  1. 「こんな人」がいる場を、見つける:研究室、ゼミ、学部、キャリアセンター、学内の場。大学名ではなく「場」
  2. その場と、つながりを作る:社員の出身、仕事のつながり、教員との接点
  3. 大学側に、返せるものを用意する:仕事の話、研究とのつながり、学生が知りたいこと
  4. 学内の場で、学生と会う:学内の説明会、研究室訪問、ゼミでの話。大学ごとのルールで確認
  5. 会った学生を、他の入口の場に誘う:面談、回、インターン
  6. 年度ごとに関係を続け、台帳に入口「大学」で持つ

「1」で大学名を選ぶと、「2」以降が動きません。「3」がないと、「4」の場がもらえません。

エージェントベストの見解

相談で最も多い思い込みは、「上位の大学と関係を作れば、質の高い母集団ができる」というものです。当社は3媒体の販売パートナーで、大学との関係づくりは当社の商材ではありませんが、スカウトの「こんな人」の相談の中で、大学との関係の話になることがあります。大学名で関係を作ろうとした会社は、その大学の学生が「大学名で選ばれ慣れている」ことに気づかず、他社と同じ会社に見え、関係も母集団もできていません。逆に、「こんな人」がいる研究室やゼミを、社員の出身や仕事のつながりから見つけて、時間をかけて続けた会社は、大学名に関係なく、その場から毎年近い人が来ています。大学との関係の価値は、大学名ではなく、「こんな人がいる場と、続いていること」です。当社がこの相談を受けるとき、最初にやるのは、大学名の一覧を閉じて、「こんな人」がいる場を社員の出身から探すことです。

どの場と、関係を作るか

場「こんな人」との関係始めやすさ
研究室・ゼミ研究や専攻が、自社の仕事とつながる場合。特に理系職種社員の出身研究室から。教員との接点
キャリアセンター学生の進路相談の窓口。「こんな人」を相談で見ている大学ごとの窓口とルールで。求人票以外の関係
学部・学科専攻が仕事とつながる場合学内の場の案内は大学ごとのルールで
学内の説明会・企業研究の場学生が企業を知る場大学の案内に沿って。ルールで確認
社員のつながり(同窓、部活、サークル)「こんな人」がいる場を、社員が知っている社員に「こんな人」を渡す。リファラルからの母集団形成

大学名の一覧から選ばず、「こんな人」がいる場から選びます。大学名で送らない考え方はOfferBoxで大学名で選ばれ慣れている学生に届く文面の「大学名を条件から外し、行動で選ぶ」で書きました。

始め方|社員の出身と、仕事のつながりから

大学側に、返せるもの

続ける形

他の入口との、分担

数え方

数えるもの何が分かるか
関係が続いている場の数と、年数関係が作れているか。数より年数
場から会った学生のうち、「こんな人」に近い人の割合場の選び方が合っているか
場から会った学生の、面談以降の進み方と承諾率安定した入口になっているか
大学側に返せたものの数関係が一方通行になっていないか

一年の数を目標にしません。台帳で入口「大学」を分け、採用ファネルの作り方の入口ごとの表で、二年、三年で見ます。

社内の分担

作業誰が
「こんな人」がいる場を、社員の出身と仕事のつながりから選ぶ人事と現場
大学ごとのルールを確認する人事
返せるものを用意する現場と人事責任者。制度は管理部門
出身社員が場に戻り、仕事の話をする出身の社員
窓口とのやり取りと、台帳人事(二人)
会った学生を、面談・回・インターンに誘う人事
来た学生のその後を、大学側に返す人事
年度ごとに続ける判断人事責任者

運用代行や代理店が支えられるのは、「こんな人」がいる場の探し方の整理、他の入口との分担、台帳の型、会った学生を他の入口の場につなぐ型までで、大学との関係そのもの(窓口、返せるもの、場に出ること、続けること)は企業が行います。大学との関係づくりは当社の商材ではありません。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。

エージェントベストの見解

これは向き不向きの話です。大学との関係は、「こんな人」が特定の研究室や専攻に集まっていて、返せるものがあり、二年、三年と続ける時間がある会社に向きます。逆に、「こんな人」が専攻に紐づかない職種や、今年の数が要る会社、担当が一人で続ける時間がない会社には、大学との関係は向きません。当社は3媒体の販売パートナーで、大学との関係は扱いませんが、相談の中で「大学との関係で母集団を作りたい」と言われたとき、上の三つ(場があるか、返せるものがあるか、続ける時間があるか)を一緒に確かめます。三つがなければ、今年はスカウトと掲載で「こんな人」に届き、大学との関係は返せるものができてから、と勧めます。

まとめ

よくある質問

上司から「上位の大学と関係を作れ」と言われています

「上位」を「こんな人がいる場」に言い換えて提案します。活躍している社員の出身研究室やゼミを並べ、「この場に『こんな人』がいる。ここから始める」と示すと、大学名の一覧より根拠があります。大学名で関係を作っても、その学生は大学名で選ばれ慣れていて、他社と同じに見えます。上司への答え方はOfferBoxで大学名で選ばれ慣れている学生に届く文面の「上司の『上位大学から採れ』への、答え方」で書きました。

出身社員がいない大学とは、関係を作れませんか

作れますが、時間がかかります。始めやすいのは、仕事と研究のつながりがある研究室や専攻で、教員との接点(学会、共同研究、見学の受け入れ)から。返せるものがあれば、出身者がいなくても関係は作れます。ただし、出身者がいる場より優先順位は後で、まず出身者がいる場から始めます。

大学との関係からの母集団形成は、御社に相談できますか

できます。当社は、「こんな人」がいる場の探し方の整理、他の入口との分担、台帳の型、会った学生を他の入口の場につなぐ型を支えられます。大学との関係そのもの(窓口、返せるもの、場に出ること、続けること)は、企業が行ってください。大学との関係づくりは当社の商材ではありません。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、3媒体の運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。

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この記事について

この記事は、株式会社エージェントベストが新卒採用の支援で得た知見をもとに構成した実務向けの解説です。特定の企業の事例や、年によって変動する統計値は扱っていません。制度・市況・各サービスの仕様は変わりますので、実際の判断にあたっては一次情報をご確認ください。

株式会社エージェントベスト/有料職業紹介事業 許可番号 13-ユ-316964

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