内定辞退の分析方法|翌年に直す一つを選ぶ手順

内定辞退の防止採用の課題から探す 公開日 2026/9/12

内定辞退を分析したい。ところが、辞退した学生の一覧を眺めて「今年は他社が多かった」で終わり、一人の事情を「今年の傾向」と一般化し、数が少ないのに率を出して一人で大きく動き、出てきた課題を全部直そうとして、翌年に何も変わらない。結論から言うと、分析は「辞退した学生の一覧を眺める」ことではなく、台帳を「五つの理由 × いつ決めたか × 入口 × 面接官」で並べ替え、承諾した学生の「迷った理由」と重ね、翌年に直す場所を一つ選ぶまでの手順です。数が少ない会社は率を出さず、辞退した一人ひとりの「いつ・何で・誰と」を並べて読みます。分析で起きる失敗は、個別の事情を一般化する・少ない数で率を出す・全部を直そうとする・分析の会議で終わる、です。分析の場は年に一度、辞退の台帳と承諾率の三つの表と面接官の記録を同じ机に並べ、出るのは「翌年に直す一つ」の一文だけです。 理由の分け方は内定辞退の理由の分け方、率の見方は内定承諾率の見方で書きました。この記事は、材料を並べて一つを選ぶ手順を書きます。

この作業の目的|「今年は他社が多かった」を、「翌年に直す一つ」に変える

分析の目的は、辞退の原因を言い当てることではなく、翌年の運用のどこを一つ変えるかを決めることです。原因を言い当てても、変える場所が決まらなければ、翌年に同じ辞退が出ます。

目的は、辞退の台帳を「眺めるもの」から「並べ替えて一つを選ぶもの」に変えることです。

辞退の分析で、起きる失敗

失敗何が起きるか
一覧を眺めて終わる「他社が多かった」の印象で終わり、直す場所が出ない
個別の事情を一般化する一人の「親の反対」を「今年は親の反対が多い」と読み、保護者対応に走る
少ない数で率を出す一人の辞退で率が大きく動き、傾向に見える
全部を直そうとする課題が五つ出て五つとも直そうとし、どれも直らない
承諾した学生を見ない「迷ったが承諾した」理由が消え、翌年の辞退を予測できない
分析の会議で終わる「来年は気を付ける」で終わり、誰が何をいつ変えるかが決まらない

共通するのは、分析を「原因の特定」で終えていて、「翌年に変える一つの決定」まで進めていないことです。

分析の材料は、五つ

材料何が入っているか出どころ
辞退の台帳一人ずつの「五つの理由・いつ決めたか・入口・面接官・学生の言葉」内定辞退の理由の分け方
承諾した学生の「迷った理由」承諾したが迷った箇所。同じ型で承諾期限の前の面談、内定者との面談
承諾率の三つの表入口ごと・時期ごと・理由ごとの承諾・辞退・期限切れ内定承諾率の見方
面接官の記録面接官ごとの辞退の数、学生から聞いた面接官の言葉面接で辞退を減らす方法
返事の日数各段(入口→面談→一次→二次→内定→承諾)の日数選考の台帳

五つを同じ机に並べます。辞退の台帳だけを見ると、辞退した学生の側の事情に見え、承諾率の表と面接官の記録と返事の日数を重ねると、会社の側の直す場所が見えます。

エージェントベストの見解

相談で最も多い思い込みは、「辞退の分析は、辞退した学生の理由を集めて分類すれば終わる」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、多くの会社の辞退の分析を見ていますが、辞退した学生の理由だけを分類した分析は、「他社」「条件」「親」に集まり、会社の側の直す場所が出ません。辞退した学生の理由は、学生の側の言葉で、会社の側の何がそれを生んだかは、承諾率の表と面接官の記録と返事の日数を重ねて初めて見えます。「他社に決めた」学生が、二次面接の後に一週間返事を待たされていた。「条件」で辞退した学生が、内定まで条件を聞かされていなかった。「親の反対」の学生が、入口の文面で勤務地を読めていなかった。重ねると、学生の側の理由が、会社の側の直す場所に変わります。当社が最初にお願いするのは、辞退の台帳を単独で見ず、承諾率の三つの表と、面接官の記録と、返事の日数を同じ机に並べることです。並べる材料が揃っていない会社は、揃えることが最初の分析です。

並べ替えの、四つの軸

軸何を見るか何が分かるか
五つの理由入口のずれ・選考中の印象・内定後の間・条件・他社のどこに集まるか直す場所の種類(文面・面接官・内定後の接点・条件の伝え方・期限)
いつ決めたか面接の日・内定の連絡の日・承諾期限の前・他社の内定が出た日選考中か内定後か。「他社」でも面接の日に決めていたなら選考中
入口スカウト・掲載・イベント・大学・リファラルどの入口の学生が辞退するか。文面と絞り方を直す入口
面接官誰が面接した学生が辞退したか面接官の言葉。同じ面接官に集まるなら、その言葉を聞く

四つの軸で並べ替えると、「掲載の入口で、面接の日に決めていて、〇〇が面接官で、選考中の印象」のように、一文で言えます。一文で言えたものが、直す場所です。

数が少ないときの、読み方

数が少ないほど、率より「一人の理由」が直す場所を正確に示します。

翌年に直す一つを、選ぶ会議

一文が出ない会議は、分析ではなく報告です。

直した後の、確かめ方

直した後を確かめない分析は、翌年に同じ候補が出ます。

媒体ごとに、変わる点

三つとも、四つの軸は同じで、入口の軸の中のさらに細かい並べ方が違います。

社内の分担

作業誰が
五つの材料を揃える人事。年間を通して
四つの軸で並べ替える人事。会議の前に
会議を開き、候補を三つに絞り、一つを選ぶ採用の責任者
「誰が・何を・いつまでに」を決める採用の責任者と、直す場所の担当(人事・配属先の責任者・面接官)
直した後の確かめ人事。翌年の台帳で
経営への報告採用の責任者。一文と、候補の三つと、選ばなかった理由

運用代行や代理店が支えられるのは、台帳の型、並べ替えの型、会議の型までで、材料を揃えること、一つを選ぶこと、直すことは社内が担います。

エージェントベストの見解

辞退の分析で、当社が先にお伝えしているのは、「一つを選ぶ基準は『最も多い理由』ではなく『翌年に変えられるもの』」だということです。申し込んだあとに分析が翌年の運用に効かない会社に共通するのは、最も多い「他社との比較」を選び、「知名度を上げる」「条件を上げる」と決めて、どちらも翌年には変えられず、分析が絵に描いた餅で終わることです。当社が案内するのは、候補の三つを「変えられる順」に並べ直すことです。面接官の言葉は、一枚を渡せば翌年に変えられます。返事の日数は、人事が期限を持てば変えられます。入口の文面は、書き直せば変えられます。他社の締切と知名度は、翌年には変えられません。最も多い理由が変えられないものなら、二番目に多くて変えられるものを選びます。変えられるものを一つ変えて、翌年の台帳でその軸の数が減ることが、分析が効いた証拠です。

まとめ

よくある質問

辞退が一人しかいません。分析する意味はありますか

率は出せませんが、その一人の「いつ・何で・誰と」を四つの軸で残す意味はあります。承諾した学生の「迷った理由」を同じ軸で並べ、重なる軸があれば、翌年に辞退が出る場所です。一人の辞退と、承諾者の迷いを重ねることが、数が少ない会社の分析です。

分析の会議で、経営が「知名度を上げろ」「条件を上げろ」と言います

「他社との比較」が最も多いときに出る結論ですが、翌年には変えられません。会議の候補を「変えられる順」に並べ直し、「知名度と条件は中期の課題として別に持ち、翌年に変えられる〇〇を一つ直す」と分けます。変えられないものを候補から外すのではなく、期間を分けることで、経営の関心を残したまま、翌年の一つを決められます。

内定辞退の分析は、御社に相談できますか

できます。当社は、台帳の型、並べ替えの型、会議の型を支えられます。材料を揃えること、一つを選ぶこと、直すことは、社内で担ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、内定後の運用まで含めて支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。

あわせて読みたい

この記事について

この記事は、株式会社エージェントベストが新卒採用の支援で得た知見をもとに構成した実務向けの解説です。特定の企業の事例や、年によって変動する統計値は扱っていません。制度・市況・各サービスの仕様は変わりますので、実際の判断にあたっては一次情報をご確認ください。

株式会社エージェントベスト/有料職業紹介事業 許可番号 13-ユ-316964

相談無料 / OfferBox運用代行(完全成果報酬型)

採用の課題を、運用の側から一緒に整理しませんか

  • 母集団・面談・内定辞退のどこで止まっているかを一緒に切り分けます
  • OfferBoxの運用代行は入社承諾時のみ課金の完全成果報酬(1名20万円)
  • 人事が1人でも回る形を、ご相談のなかで一緒に考えます

相談無料 / 営業のお電話はしません / 完全成果報酬(1名20万円) / 厚生労働大臣許可 13-ユ-316964
送信いただいた情報は、お問い合わせ対応の目的にのみ利用いたします。

内定辞退の防止の他の記事

内定辞退の防止の記事をすべて見る →