親の理解(オヤカク)|よくある質問
人手が足りないから採用する、という順番で動くと、必ず急いで決めることになる。急いだ採用は入社後にずれが出やすく、翌年また同じことを繰り返す。
何から手をつければいいか
全部を一度に整えることはできない。いま自社で明らかに欠けているものを一つだけ選んで、そこから始めるのが現実的である。
地方の新卒採用では、保護者の理解が結果を左右する。会社案内を学生本人にしか渡していないなら、そこに伸びしろがある。
どのくらいの期間で成果が出るか
採用の取り組みは、年度をまたいで効いてくるものが多い。数週間で結果を求めると、効いているものを途中でやめてしまう。
直近で確認できるのは成果ではなく実行量である。決めた分を動かせたかどうかなら、その週に判定できる。
ここで挙げたやり方が合わない会社もある。人員体制と採用人数によって現実的な打ち手は変わるので、そのまま当てはめずに翻訳して読んでいただきたい。
人手がなくてもできるか
時間に合わせて規模を決めれば手は打てる。足りないかどうかより、その時間を動かさずに守れるかどうかが問題になる。
保護者に渡せる資料を用意しているかどうかという点だけでも押さえておくと、限られた時間でも成果につながりやすい。
外部に任せられるか
判断は自社に残し、手を動かす部分は任せられる。どこまで任せるかを先に決めておくと、期待とのずれが起きにくい。
当社はOfferBoxの運用代行を完全成果報酬型で提供している。入社の承諾に至るまで費用は発生しないため、まず試してみるという判断がしやすい形になっている。
親の理解(オヤカク)を自社の言葉にする
地方の新卒採用では、保護者の理解が結果を左右する。会社案内を学生本人にしか渡していないなら、そこに伸びしろがある。
自社の話に落とすときは、保護者に渡せる資料を用意している、会社の所在地と事業内容が第三者にも分かる形で書かれている、この二つから確認するのが早い。ここが曖昧なままだと、どの手法を選んでも判断の基準が作れない。
あわせて、保護者からの問い合わせ窓口を決めているも見ておきたい。ここは後回しにされやすいが、翌年に同じ議論を繰り返すかどうかの分かれ目になる。
よくある誤解
「他社がやっているから」という理由で施策を増やすのは避けたい。工数が分散してどれも中途半端になるほうが、採用にとっては痛手になる。増やすなら、何かをやめる判断をセットにする。
「成果が出るまで続けるべき」という考え方も、無条件には正しくない。合わないものを続けるより、合わないと分かった段階で早く手を引くほうが、結果的に採用人数は増える。
「採用がうまくいかないのは予算がないから」という説明も、確かめる価値がある。予算をかけずにできること(募集要項の書き直し、選考スピードの改善、辞退理由の記録)を先に済ませてから判断したい。
自社に当てはめて考える
ここまでの内容を自社に当てはめるとき、確認しておきたいのは次の点である。答えられない項目が、そのまま次に手をつける場所になる。
- 保護者に渡せる資料を用意しているかどうか
- 会社の所在地と事業内容が第三者にも分かる形で書かれているかどうか
- 保護者からの問い合わせ窓口を決めているかどうか
- 学生本人に保護者への説明の仕方を伝えているかどうか
答えられなかった項目のうち、最も影響が大きそうなものを一つだけ選び、いつまでに誰がやるかを決める。ここまで決めて初めて、点検が実行につながる。
よくある質問
小さく始めるとして、どこまで小さくていいですか。
1週間で終わる規模まで落として構いません。やってみて分かることのほうが多く、準備に時間をかけるほど着手が遅れます。小さく始めて、続けられる量を確かめてから広げるのが安全です。
経営層に何を報告すればいいですか。
人数の進捗だけでなく、どの段階で学生が離れているかを示すと判断が速くなります。数字が揃っていないうちは、辞退理由をそのまま並べるだけでも十分に材料になります。
複数の課題が同時にあります。どれからやるべきですか。
採用の流れの上流にあるものからです。母集団が足りていない状態で選考の設計を磨いても、効果は限定的になります。逆に、上流が足りているのに終盤で落ちているなら、選考側から手をつけます。
あわせて読みたい
- 内定辞退の防止辞退は内定を出した後に始まるのではなく、選考の途中で決まっている。
- 合同説明会・就職イベントブースに座って待つだけでは、知名度のある企業に人が流れる。
- 通年採用・秋採用春に採り切れなかった枠を秋以降で埋める会社は増えている。
- スカウトのターゲット設計検索条件を広げると送信数は稼げるが返信率が落ちる。
- スカウト運用の内製と外注内製か外注かは費用ではなく、継続できるかどうかで決めるべき。
- 採用に使える補助金・助成金制度は要件が細かく、申請の工数もかかる。
この記事のまとめ
採用の設計は、一度作ったら終わりではない。毎年の結果を見て、どこを変えてどこを変えないかを決める作業そのものが設計である。
この記事は、株式会社エージェントベストが新卒採用の支援で得た知見をもとに構成した実務向けの解説です。特定の企業の事例や、年によって変動する統計値は扱っていません。制度・市況・各サービスの仕様は変わりますので、実際の判断にあたっては一次情報をご確認ください。
株式会社エージェントベスト/有料職業紹介事業 許可番号 13-ユ-316964
相談無料 / OfferBox運用代行(完全成果報酬型)
採用の課題を、運用の側から一緒に整理しませんか
- 母集団・面談・内定辞退のどこで止まっているかを一緒に切り分けます
- OfferBoxの運用代行は入社承諾時のみ課金の完全成果報酬(1名20万円)
- 人事が1人でも回る形を、ご相談のなかで一緒に考えます
親の理解(オヤカク)の他の記事
- 内定者の保護者への対応|説得ではなく材料を渡す 内定者の保護者は説得する相手ではなく、内定者が家で説明するための材料を渡す相手です。保護者対応で起きる失敗、内定者の手を通して渡す書面の中身、保護者から連絡が来たときの対応を整理します。
- 親の理解(オヤカク)|うまくいかない原因を切り分ける 親の理解(オヤカク)で成果が出ないとき、原因がどこにあるのかを順番に切り分けるための見方をまとめました。
- 親の理解(オヤカク)|中小企業は絞って深くやる 人員も予算も限られる中小企業が親の理解(オヤカク)に取り組むときの、優先順位のつけ方と現実的な進め方をまとめました。
- 親の理解(オヤカク)|地方企業は都市部と前提が違う 地方の企業が親の理解(オヤカク)に取り組むときに、都市部の企業とは条件が違う点を整理しました。
- 親の理解(オヤカク)|進め方と、何から手をつけるか 親の理解(オヤカク)に着手するときの手順を、準備・実行・振り返りの順に整理しました。
- 親の理解(オヤカク)|よくある失敗と、手を打つ前の確認 親の理解(オヤカク)に取り組むときに陥りやすい失敗を整理し、それぞれの避け方をまとめました。