初めて新卒採用をする会社のOfferBox運用|初年度は型を残す
これまで中途採用だけで来て、初めて新卒を採る。経営から「今年は〇名」と人数だけが降りてきて、人事は中途の型でOfferBoxを始め、送っても承認が来ず、承認が来ても中途の面接で「即戦力か」を見て離し、内定を出したあとに入社までの長い期間を放置して辞退される。結論から言うと、初めての新卒採用の初年度の目標は、「何人採る」ではなく「型を残す」に置きます。最初に決めるのは、新卒を採る理由と育てる人を経営と合意すること、媒体を一つに絞ること、送る数を数通にすること、面接官に中途との違いを伝えること、内定から入社までの長さを前提にフォローを先に決めることです。 この記事では、初めての会社が割ける時間と人、初年度の目標の置き方、最初に決めること、中途との違い、内定後のフォロー、分担、やりがちな失敗を整理します。送る前に揃える五つと最初の月の回し方は初めての新卒採用でOfferBoxから始めるときの順番で書きました。この記事は、その前段の「経営と何を合意し、初年度をどう位置づけるか」を扱います。数値は書きません。
この規模で割ける時間と人
| 状況 | 起きること |
|---|---|
| 採用の経験が中途だけ | 中途の型(職務経歴、即戦力、短い入社までの期間)で新卒を回す |
| 育てる仕組みがない | 「誰が教えるか」に答えられない。入った新卒が放置される |
| 経営との合意が「何名」だけ | 時間と予算と育てる人の合意がなく、人数だけが目標になる |
| 新卒の就職活動の時期を知らない | 中途の感覚で「必要になったら送る」で、時期を逃す |
| 採用サイトに新卒向けの情報がない | 学生が確かめる先に、最初の年の仕事も選考の流れもない |
| 初年度に採れないと「新卒は無理」になる | 型が残らず、翌年もゼロから |
初めての会社がOfferBoxに割ける時間は、中途採用と同じ人事の時間ですが、使い方が違います。中途は「来た応募に対応する」時間で、新卒は「送って、返して、会って、内定から入社まで保つ」時間です。時間の形が違うことを、経営と先に合意します。
初年度の目標を、「型を残す」に置く
- 初年度に「何名」を目標にすると、採れなかった年に「新卒は無理」で止まる:初めての年は、採れるかどうかより、翌年に使える型が残るかで見る
- 残す型:「こんな人」の一行、検索条件、文面、承認後の連絡、面談の入口、内定後のフォロー、台帳。この七つが残れば、翌年は最初からではない
- 採れたら、その一人が翌年の名義になる:「新卒で入って、最初の年に何をしたか」を語れる人が社内にできる
- 採れなくても、台帳が残る:誰に送って、誰が承認して、なぜ辞退したか。翌年の送る相手と文面の元
- 経営に、初年度の目標を「型を残す」で合意してもらう:人数は「採れたら」で。経営層にOfferBoxの成果を説明する方法
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「初年度から、中途と同じように人数の目標を置いて採る」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、OfferBoxの運用代行を受けているので、初めて新卒を採る会社の初年度を多く見ていますが、人数の目標だけで始めた会社は、中途の型で回して承認が来ず、来ても面接で「即戦力か」を見て離し、初年度の終わりに「新卒は難しい」で止まります。止まると、翌年も最初からで、新卒採用が根付きません。当社が初めての会社に最初に合意してもらうのは、人数ではなく、「初年度は型を残す年で、採れたら一人でよい」です。この合意があると、送る数を数通に絞れ、承認した一人に丁寧に向き合え、採れても採れなくても七つの型が残ります。二年目に型を使って採れる会社は、初年度に型を残した会社です。人数から入ると、初年度で終わります。
最初に決めること
- 新卒を採る理由を、経営と一行で合意する:「中途では採れない〇〇を、ゼロから育てて、△△を任せたい」。「若返り」「勢い」は理由にならない。理由がないなら、中途で足りる
- 育てる人を、一人、名前で決める:本業との兼務でよいが、「最初の年に隣で教える人」を決める。決まらないなら、その年は採らない
- 経営と、人数・時期・予算・時間・育てる人を合意する:「何名」だけでなく、人事が週に使う時間と、育てる人の時間と、初年度の目標(型を残す)まで
- 媒体を、一つに絞る:初年度に複数の媒体を持たない。OfferBoxを主軸にするなら、OfferBoxだけで型を作る。媒体を何本併用するか
- 送る数を、数通にする:初めての年は、承認のあとに何が起きるかを知る年。数通で回る形を確かめてから増やす。初めての新卒採用でOfferBoxから始めるときの順番
- 新卒の就職活動の時期を、先に調べる:中途の「必要になったら」ではない。送る時期はOfferBoxのオファーを送る時期と時間帯の考え方
- 採用サイトに、新卒向けの「最初の年」「選考の流れ」「条件」を置く:OfferBoxと採用サイトの役割分担
中途との違いを、社内に伝える
| 中途の型 | 新卒の型 |
|---|---|
| 職務経歴を読んで、即戦力かを見る | 記述の行動を読んで、伸びしろを見る。職務経歴はない |
| 応募が来てから対応する | 企業から送って、承認を待ち、当日に返す |
| 面接で「なぜうちか」を聞く | 面談は文面の続きから。志望動機を求めない。OfferBox経由の学生を面接する現場社員への説明 |
| 内定から入社まで短い | 内定から入社まで長い。放置すると辞退する |
| 条件で決まることが多い | 「最初の年に何をするか」「誰と組むか」で決まる |
| 選考の段が多くてもよい | 段が多いと離れる。OfferBox経由の選考フローを短くする考え方 |
- 面接官に、この表を渡す:中途の感覚のまま新卒を面接すると、「即戦力ではない」で離す
- 名義は、人事ではなく現場の若手:中途で入った若手でもよい。「会社が送った」にしない。OfferBoxの運用に現場社員を巻き込む方法
- 文面の基本:OfferBoxのオファー文面の基本。中途向けの文面を流用しない
内定から入社までの長さを前提に、フォローを先に決める
- 新卒は、内定から入社まで長い:中途にはない期間。この間に他社の内定を得て、辞退する
- フォローの型を、内定を出す前に決める:連絡の頻度、会う機会、教える人と組む人に会わせる時期。OfferBoxで内定を出したあとのフォロー
- 承諾の期限を、学生の他社の時期を聞いてから置く:待つ間に、会う機会を作る
- 内定者に、入社の前に何度か会社に来てもらう:初めての新卒は、社内にとっても初めて。社員が顔を知る機会
- 辞退の理由を「決め手」まで聞く:初年度の辞退は、翌年の型の材料。OfferBox経由の内定辞退が続くときに見直すこと
運用の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 新卒を採る理由の一行と、育てる人の決定 | 経営 |
| 人数・時期・予算・時間・初年度の目標の合意 | 経営と人事 |
| 「こんな人」の一行と検索条件 | 人事と現場の責任者(型は代行が渡す) |
| 検索、文面の下書き、送信、一次返信 | 人事、または代行 |
| 文面の最終確認、名義、面談 | 現場の若手 |
| 面接官に中途との違いを伝える | 人事 |
| 内定後のフォローの型と実行 | 人事と育てる人 |
| 七つの型を文書で残す | 人事(代行と) |
- 初めての会社は、検索・下書き・送信・一次返信を外に出し、人事の時間を「型を残すこと」と「経営との合意」に使う:OfferBoxの運用代行に任せられる範囲と自社で持つ判断
- 初めての会社が代理店に頼める範囲:初めての新卒採用でOfferBoxから始めるときの順番の「代理店に頼める範囲」
運用代行や代理店が支えられるのは、七つの型の下書き、経営との合意の材料の整理、検索・下書き・送信・一次返信、内定後のフォローの型までで、新卒を採る理由、育てる人の決定、経営との合意、面談、内定後の連絡は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
内定を出したあと、初めての年で起きることに共通するのは、内定から入社までの長い期間を中途の感覚で放置し、その間に学生が他社に決めて辞退されることです。当社はOfferBoxの運用代行を受けているので、初めて新卒を採った会社の内定後を見ていますが、中途採用では内定から入社まで短く、放置しても問題が起きなかった会社が、新卒でも同じようにして、数か月後に「辞退の連絡が来た」と相談に来ます。新卒の内定から入社までの期間は、会社にとっては待つ時間ですが、学生にとっては比べ続ける時間です。当社が初めての会社に、内定を出す前に決めてもらうのは、「内定から入社まで、月に一度は連絡し、教える人と組む人に会ってもらい、入社の前に何度か来てもらう」の型です。型があれば、初めての一人が入社まで残り、その一人が翌年の名義になります。
やりがちな失敗
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 初年度から人数の目標だけで始める | 採れないと「新卒は無理」で止まり、型が残らない | 初年度は「型を残す」に |
| 育てる人を決めずに採る | 入った新卒が放置され、辞める | 名前で一人決める |
| 中途の型で新卒を回す | 承認が来ず、面接で「即戦力か」で離す | 中途との違いの表を社内に |
| 初年度に複数の媒体を持つ | どの型も残らない | 一つに絞る |
| 内定から入社まで放置する | 他社に決めて辞退される | フォローの型を先に |
最も多いのは、一つ目です。中途と同じ感覚で「何名」から始め、初年度の位置づけが「型を残す年」になっていません。
まとめ
- 初めての新卒採用の初年度は、「何人採る」ではなく「型を残す」年。七つの型(こんな人・検索条件・文面・承認後の連絡・面談の入口・内定後のフォロー・台帳)が残れば、翌年は最初からではない
- 新卒を採る理由を一行で、育てる人を名前で、経営と合意する。人数だけでなく、時間・予算・初年度の目標まで
- 媒体は一つに絞り、送る数は数通。新卒の就職活動の時期を先に調べ、採用サイトに新卒向けの情報を置く
- 中途との違い(記述の行動、企業から送る、志望動機を求めない、入社まで長い)を表にして面接官に渡す。名義は現場の若手
- 内定から入社までの長さを前提に、フォローの型を内定を出す前に決める。辞退の理由を「決め手」まで聞いて翌年の型に
よくある質問
経営が「初年度から〇名」と言っています。どう説明しますか
「初年度は、採れるかどうかより、翌年に使える型が残るかで見たい。採れたら一人でよく、採れなくても七つの型と台帳が残れば、二年目に人数を置ける」と説明します。中途と新卒の時間の形の違いの表を添えると、人数だけの目標が初年度には合わないことが伝わります。OfferBoxの運用方針を上司に納得してもらう資料の作り方
中途で入った若手しかいません。名義にしてよいですか
してよいです。「私は中途で入りましたが、〇〇の担当で、最初の年に△△をしました」と、入り方を隠さず書きます。学生が知りたいのは「新卒で入ったか」より「この人と働くか」「最初の年に何をするか」です。翌年、初めての新卒が入れば、その人が名義になります。
初めて新卒採用をする会社のOfferBox運用は、御社に相談できますか
できます。当社は、七つの型の下書き、経営との合意の材料の整理、検索・下書き・送信・一次返信、内定後のフォローの型を支えられます。新卒を採る理由、育てる人の決定、経営との合意、面談、内定後の連絡は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、OfferBoxの運用代行も受けています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
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この記事は、株式会社エージェントベストが新卒採用の支援で得た知見をもとに構成した実務向けの解説です。特定の企業の事例や、年によって変動する統計値は扱っていません。制度・市況・各サービスの仕様は変わりますので、実際の判断にあたっては一次情報をご確認ください。
株式会社エージェントベスト/有料職業紹介事業 許可番号 13-ユ-316964
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