イベントからの母集団形成|「参加後に次へ進んだ人」で数える
説明会を開いて、母集団を作りたい。ところが、参加者数を「母集団」と数え、年に数回の大きな回に人を集め、当日に次の案内がなく、参加後に連絡が切れて、選考に進んだ人はごく一部。結論から言うと、イベントの母集団は、「参加した人」ではなく「参加後に次の場へ進んだ人」で数えます。小さい回を途切れさせずに続け、「確かめられる回」に見せ、当日に次の案内を出し、参加者を台帳に入口「イベント」で持ちます。人数を追って煽りません。 この記事では、イベントで起きる失敗、数え方、小さい回を続ける理由、「確かめられる回」の設計、入口ごとの誘い方、当日と参加後、台帳、掲載との分担、時間、分担を整理します。母集団の考え方は母集団形成の基本|量と質の順番、イベントと掲載の違いはイベントと掲載の違い、媒体ごとのイベントはワンキャリアのイベントページの基本とワンキャリアのイベントに人が集まらないときで書きました。
この作業の目的|イベントを、「次の場へ進む人」が出る場にする
イベントは、学生が会社の人と雰囲気を確かめる場で、文面や記事では伝わらないものが伝わります。母集団形成にとっては、「確かめた人」が「次の場(面談・選考)」へ進む入口です。参加しただけで止まる人は、母集団になっていません。
目的は、イベントを参加者数の場ではなく、「確かめて、次へ進む人」が出る場として設計することです。
イベントで、起きる失敗
| 失敗 | 何が起きるか |
|---|---|
| 参加者数を、母集団と数える | 多く集めても、次へ進む人が少なく、選考に来ない |
| 大きな回を、年に数回だけ | 回の間が空き、その間に動いた学生を逃す。一回の準備が重く、現場が疲れる |
| 「会社説明会」の名前で開く | 何が確かめられる回か分からず、来る人が広がり、近い人が薄まる |
| 当日に、次の案内がない | 確かめて温度が上がった人が、帰って冷める |
| 参加後の連絡が切れる | 参加時の記録がなく、選考期に「参加者」として連絡できない |
| 人数を追って煽る | 「残席わずか」で集めた人は確かめに来ておらず、次へ進まない |
共通するのは、イベントを「集める場」として設計していることです。イベントは「確かめる場」です。
イベントの母集団は、「参加後に次へ進んだ人」で数える
| 数えるもの | 何が分かるか |
|---|---|
| 参加者のうち、「こんな人」に近い人の数 | 回の名前と誘う入口が、近い人を連れてきているか |
| 当日に、次の場を申し込んだ数 | 回の中身と、当日の案内が効いているか |
| 参加後、面談に進んだ数 | イベントが母集団に効いたか。成果はここで測る |
| 参加者から進んだ人の、面談以降の進み方 | イベント経由の人が、他の入口より進むか |
参加者数と満足度だけでは、母集団への効きは分かりません。イベントを一つの入口として、採用ファネルの作り方の入口ごとの表で持ちます。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「イベントは、一回に多く集めるほど効率がよい」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、イベントからの母集団形成を見ていますが、一回に多く集めた会社は、社員と話せた学生が少なく、確かめられずに帰った人が多く、次へ進む人がごく一部です。逆に、少人数の回を途切れさせずに続けた会社は、参加者の多くが社員と話し、当日に次の場を申し込み、回を重ねるほど「確かめられる回」として体験談や口伝えで知られています。イベントの価値は、一回の参加者数ではなく、「確かめて、次へ進んだ人の数」と「回が続いていること」です。当社がイベントの相談を受けるとき、最初にやるのは、一回の人数を減らして、回数を増やす形に変えることです。
小さい回を、途切れさせずに続ける
- 少人数の回は、社員と話せる:確かめられる。大きな回は聞くだけになる
- 回が続いていると、動いた時期に申し込める:回の間が空くと、その間に動いた学生を逃す
- 一回の準備が軽い:同じ型で回すので、現場の負担が小さく、続く
- 回を重ねるほど、型が良くなる:参加者の質問と、次へ進んだ人の記録で
- 続ける形はワンキャリアのイベントに人が集まらないときの「小さい回を、途切れさせずに続ける」
「確かめられる回」に、設計する
| 要素 | 設計 |
|---|---|
| 回の名前 | 「会社説明会」ではなく、「何が確かめられるか」。「〇〇職の一日を、担当者と話す回」など |
| 出る人 | 人事だけでなく、その仕事の社員。学生が確かめたいのは「誰と働くか」 |
| 中身 | 会社の説明は短く、仕事の中身と、質問に答える時間を長く |
| 人数 | 社員と話せる人数。多く集めない |
| 選考との関係 | 明記する。年度の公表内容と自社の方針で確認 |
| 次の場 | 回の最後に、次の場(面談・次の回)を案内。当日に申し込める形 |
設計の詳しくはワンキャリアのイベントページの基本の「書く要素」と「イベントの型ごとの書き方」で書きました。名前の付け方はワンキャリアのイベントページのタイトルで書きました。
入口ごとの、イベントへの誘い方
| 入口 | 誘い方 | 注意 |
|---|---|---|
| スカウト | 締めを面談ではなく「この回」の案内にする場合がある | 「こんな人」に近い人だけに。ワンキャリアのスカウトとイベントの連携 |
| 掲載・企業ページ | 回の一覧と、回の中身を事実で書く | 「残席わずか」と書かない |
| 早期の接点 | 保つ連絡の中で、回を案内 | 早期の母集団形成の考え方 |
| 内定者・社員の紹介 | 「この回に来てみないか」 | 少人数の回なら、紹介で埋まることも |
全入口から誘うと、一回の人数が社員と話せる数を超えます。回の人数に合わせて、誘う入口を絞ります。
当日の次の案内と、参加後の連絡
- 回の最後に、次の場を案内する:面談、次の回、インターン。当日に申し込める形
- 当日か翌日に、一通:参加のお礼と、その回で出た質問の一つへの答え
- 参加中に分かったことを、台帳に一行:何を質問したか、どこが「こんな人」に近いか
- 次の場に進まなかった人にも、保つ連絡を:次の回、仕事の記事
- 選考期に入ったら、参加者に最初に連絡する:「〇〇の回でご質問いただいた件で」
- 参加後の動きはワンキャリアのイベントページの基本の「終わったあとの動き」
台帳で、入口「イベント」として持つ
- 台帳の入口を「イベント」で分ける:スカウトや掲載と混ぜない
- 回ごとに、参加者、近い人の数、次へ進んだ数を持つ:回の型の改善に使う
- 参加者が他の入口とも接点を持っていたら、両方を記録:どの入口が効いたかを後で見る
- 回ごとの記録を、翌年の回の設計に:進んだ人が多い回の型を残す
- 台帳の項目はOfferBox運用のKPI設計の手順5
掲載との、分担
- 掲載は「情報と判断材料」、イベントは「人と雰囲気」:イベントと掲載の違い
- 掲載で回を知り、回で確かめ、面談へ:掲載→イベント→面談の順
- 掲載だけで面談に進む人と、回を経て進む人を、分けて数える
- 回の中身を、掲載と揃える:掲載に書いたことを、回でそのとおりに。掲載からの母集団形成
- 回の体験が、翌年の掲載の材料になる:参加者の質問と、答えた中身
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 回の目的と型を決める | 人事責任者 |
| 回の名前と中身を、「確かめられる回」で設計する | 人事と現場 |
| 回に出て、仕事を話し、質問に答える | 現場の社員 |
| 誘う入口を回の人数に合わせて絞る | 人事 |
| 当日に次の場を案内する | 人事 |
| 参加後の一通と、台帳の一行 | 人事 |
| 回ごとの記録を、翌年の回の設計に | 人事 |
運用代行や代理店が支えられるのは、回の型の整理、名前と中身の設計の型、誘う入口の絞り方、当日の案内の型、参加後の連絡の型、台帳の型までで、回の目的の決定、回に出ること、質問に答えること、連絡、記録は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これは順番の話です。イベントの相談で、「まず大きな説明会を開いて、そこから母集団を作りたい」と言われることがあります。当社がお願いする順番は逆で、まず「こんな人」を決め、次に「その人が確かめたいこと」を一つ決め、それが確かめられる小さい回を一つ設計し、続ける中で型を良くし、続いている回にスカウトや掲載から誘う、です。大きな回から始めると、「こんな人」が決まる前に人が集まり、確かめられずに帰り、次へ進まず、「イベントは効かない」で止まります。小さい回から始めると、最初の回は少人数でも、次へ進んだ人の記録が残り、回を重ねるほど母集団の入口になります。当社は、大きな回を開く前に、小さい回が続いているかを確かめます。
まとめ
- イベントの母集団は「参加した人」ではなく「参加後に次の場へ進んだ人」。参加者数を母集団と数えると、次へ進まず選考に来ない
- 小さい回を途切れさせずに続ける。少人数なら社員と話せ、回が続いていれば動いた時期に申し込め、準備が軽く、型が良くなる
- 「会社説明会」ではなく「何が確かめられる回か」で名前を付け、その仕事の社員が出て、選考との関係を明記し、当日に次の場を案内する
- 誘う入口は回の人数に合わせて絞り、「残席わずか」と煽らない。参加後は当日か翌日に一通、台帳に一行、選考期に最初に連絡
- 台帳で入口「イベント」として分け、回ごとに近い人と次へ進んだ数を持ち、翌年の回の設計に。掲載とは「情報」と「人」で分担する
よくある質問
小さい回を続ける、現場の時間がありません
一回の時間を短くし、出る社員を回ごとに交代し、同じ型で回します。大きな回一回の準備と同じ時間で、小さい回を数回できることが多く、一回あたりの現場の負担は小さくなります。続けられないなら、回数を減らしてでも「途切れさせない」ことを優先し、回の間が空くときは、掲載と保つ連絡でつなぎます。現場の巻き込み方はOfferBoxの現場を巻き込む方法で書きました。
少人数の回に、人が集まりません
集まらないのは、回が「確かめられる回」に見えていないことが多く、名前が「会社説明会」、中身が会社の説明、選考との関係が不明、申込後が見えない、のどれかです。人数を追って煽らず、一覧での見つかり方、名前、確かめられる中身、選考との関係、申込後の流れを直します。五つの原因はワンキャリアのイベントに人が集まらないときで書きました。少人数で構わないので、続けます。
イベントからの母集団形成は、御社に相談できますか
できます。当社は、回の型の整理、名前と中身の設計の型、誘う入口の絞り方、当日の案内の型、参加後の連絡の型、台帳の型を支えられます。回の目的の決定、回に出ること、質問に答えること、連絡、記録は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、3媒体の運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
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この記事は、株式会社エージェントベストが新卒採用の支援で得た知見をもとに構成した実務向けの解説です。特定の企業の事例や、年によって変動する統計値は扱っていません。制度・市況・各サービスの仕様は変わりますので、実際の判断にあたっては一次情報をご確認ください。
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