スカウトの年間スケジュール|よくある失敗と避け方
採用がうまくいっている会社が特別なことをしているとは限らない。社内では当たり前になっていることを、外から見て分かる言葉に直せているかどうかの差であることが多い。
登録しただけで止まる
止まっている場所はたいてい送信である。読む・選ぶ・書くの3工程がそれぞれ時間を食うので、片手間では回らない。
学生が動く時期と企業が動きたい時期はずれている。逆算して前倒しできるかどうかで結果が変わる。
同じ文面を送り続ける
反応が悪いまま同じ文面を送り続けると、工数だけが積み上がる。週に一度は数字を見て、直す場所を決めたい。
逆に、毎回全部を書き換えるのも問題になる。何が効いたのか分からなくなるため、変えるのは一度に一か所にしたい。
なお、他社がやっているという理由だけで手法を増やすのは避けたい。工数が分散し、どれも中途半端になるほうが採用にとっては痛手になる。
条件を隠して進める
勤務地や転勤の有無を伏せたまま面談まで進めると、そこで辞退される。面談の時間が無駄になるだけでなく、印象も悪い。
帰省の時期を接点の設計に織り込んでいるかどうかという点は、最初の接触の段階で伝えておくほうが結果的に早い。
確認しておきたいこと
着手時と見直し時に、以下を確かめておきたい。
- 学生が動く時期から逆算して計画を引いているかどうか
- 帰省の時期を接点の設計に織り込んでいるかどうか
- 大手と同じ時期に並ばない工夫をしているかどうか
- 秋以降の層を対象に含めるか決めているかどうか
スカウトの年間スケジュールを自社の言葉にする
学生が動く時期と企業が動きたい時期はずれている。逆算して前倒しできるかどうかで結果が変わる。
自社の話に落とすときは、学生が動く時期から逆算して計画を引いている、帰省の時期を接点の設計に織り込んでいる、この二つから確認するのが早い。ここが曖昧なままだと、どの手法を選んでも判断の基準が作れない。
あわせて、大手と同じ時期に並ばない工夫をしているも見ておきたい。ここは後回しにされやすいが、翌年に同じ議論を繰り返すかどうかの分かれ目になる。
よくある誤解
「スカウトは数を送れば当たる」という前提で始めると、たいてい途中で止まる。送信数を目標にすると個別化の手間が削られ、返信率が落ちるという逆の結果になりやすい。
「返信がないのは学生が見ていないから」と結論づけるのは早い。開封されているかどうかで原因はまったく違う。段階を分けて見ないと、直す場所を間違える。
「一度型を作れば運用は楽になる」というのも、部分的にしか当たらない。学生の動きは年ごとに変わるので、型は毎年見直す前提で持っておきたい。
自社に当てはめて考える
最後に、自社の状態を点検する項目を挙げておく。全部を同時に埋める必要はなく、影響が大きそうなものを一つ選べば十分である。
- 学生が動く時期から逆算して計画を引いているかどうか
- 帰省の時期を接点の設計に織り込んでいるかどうか
- 大手と同じ時期に並ばない工夫をしているかどうか
- 秋以降の層を対象に含めるか決めているかどうか
項目を埋めた結果は記録に残しておく。翌年の担当者が同じところから考え直さずに済むのは、この記録があるかどうかで決まる。
よくある質問
代行に任せると社内にノウハウが残らないのでは。
判断を自社に残していれば残ります。誰を採るか、どの条件で絞るか、何を伝えるかを自社で決めて、手を動かす部分だけを任せる形なら、運用の勘所は社内に蓄積されます。
いつから送り始めればいいですか。
学生が動く時期から逆算して決めます。早い時期は返信率が読みにくく、遅い時期は他社と重なります。どちらにしても、送り始めてから型が固まるまでに1〜2か月はかかる前提で計画したいところです。
送る相手をどこまで絞るべきですか。
面談に来てほしい人だけに絞るのが原則です。数を確保するために条件を広げると、返信は増えても面談につながらず、対応の時間だけが増えます。
あわせて読みたい
- OfferBoxの運用登録して終わりでは結果が出ない。
- OfferBox運用代行運用代行は工数を外に出すことが目的ではなく、毎週まわし続ける状態を作ることが目的。
- ダイレクトリクルーティング求人を出して待つのではなく、こちらから個別に声をかける採用手法。
- 採用単価・コスト単価は媒体費だけでは測れない。
- 専門学校・短大卒の採用専門学校生は分野が明確なぶん、仕事との接続を示しやすい。
- 採用に使える補助金・助成金制度は要件が細かく、申請の工数もかかる。
この記事のまとめ
採用は担当者の努力だけで決まる仕事ではない。経営の意思決定と現場の協力が要る以上、社内で共有できる形に書き出しておくことが先決になる。
この記事は、株式会社エージェントベストが新卒採用の支援で得た知見をもとに構成した実務向けの解説です。特定の企業の事例や、年によって変動する統計値は扱っていません。制度・市況・各サービスの仕様は変わりますので、実際の判断にあたっては一次情報をご確認ください。
株式会社エージェントベスト/有料職業紹介事業 許可番号 13-ユ-316964
相談無料 / OfferBox運用代行(完全成果報酬型)
OfferBoxの運用、ひとりで抱えていませんか
- 検索条件・オファー文面・承認後の面談まで、いまの運用を一緒に点検します
- 運用代行は入社承諾時のみ課金の完全成果報酬(1名20万円)
- これから始める場合も、導入前の設計からご相談いただけます
スカウトの年間スケジュールの他の記事
- OfferBoxの年間運用スケジュールの組み方|7つの期間と時間の山 OfferBoxの年間運用は、卒年のサイクルを準備から次の卒年の準備まで7つの期間に分けて組みます。期間ごとにすること、担当の時間の山、2つの卒年が重なる時期の扱い、毎月の固定作業を整理します。
- スカウトの年間スケジュール|進め方と最初の3か月でやること スカウトの年間スケジュールを立ち上げるとき、何から手をつけ、どの順番で整えていくかを3か月の流れで整理しました。
- スカウトの年間スケジュール|着手前のチェックリスト スカウトの年間スケジュールに取り組む前に、自社がどこまで決まっているかを点検するための確認項目をまとめました。
- スカウトの年間スケジュール|数字の見方と改善の順番 スカウトの年間スケジュールの成果を、送信・開封・返信・面談の段階に分けて見るための考え方をまとめました。
- スカウトの年間スケジュール|かかる工数と続けられる体制 スカウトの年間スケジュールに必要な作業時間を見積もり、担当者の体制に合わせて設計する方法をまとめました。
- スカウトの年間スケジュール|代行に任せる範囲と、自社に残すこと スカウトの年間スケジュールを外部に任せるときの切り分けと、任せても自社に残る仕事を整理しました。