OfferBoxの年間運用スケジュールの組み方|7つの期間と時間の山

スカウトの年間スケジュールダイレクトリクルーティング・OfferBox 公開日 2026/9/12

OfferBoxの運用は、送る時期だけを見ていると、準備が間に合わず、内定後のフォローが手薄になり、次の卒年の準備が遅れます。結論から言うと、運用は卒年ごとの1年のサイクルで組みます。準備、早期、選考期、後期、内定フォロー、振り返り、次の卒年の準備の7つの期間に分け、それぞれで何をするかと、担当の時間の山がどこに来るかを先に見ます。特に、内定フォローと次の卒年の準備が重なる時期は、先に手を打たないと両方が薄くなります。 この記事では、7つの期間の中身、時間の山、重なる時期の扱い、毎月の固定作業、やりがちな失敗、分担を整理します。学生が動く時期は卒年ごとに変わるので、具体的な月は書きません。時期の確認の仕方は送る時期と時間帯の考え方で書きました。

この作業の目的|「送る時期」だけの運用から、1年の運用へ

送る時期だけを見ている運用は、次のように崩れます。送る時期になってからペルソナとテンプレートを作り始め、準備に時間を取られて送り始めが遅れる。送っている間は送ることで手一杯で、内定後のフォローが手薄になる。年度が終わっても振り返らず、次の卒年も同じ時期に同じことを繰り返す。

1年のサイクルで組むと、準備は送る前に終わり、内定フォローは送る時期と分けて時間が取れ、振り返りが次の準備につながります。目的は、送る時期に「送ることだけ」をできる状態を、1年で作ることです。

手順1|7つの期間に分ける

卒年ごとの1年を、7つに分けます。期間の長さと開始の時期は、学生の動きの山と自社の採用計画で決まります。

期間やること関係する記事
1. 準備採用人数の確定、ターゲット設計、ペルソナ、検索条件、テンプレート、企業ページと募集要項の更新、送信計画、面接官との合意ターゲット設計、送信計画
2. 早期少数に送り、接点を作る。インターンや交流の場。途中の接点の設計早期に使うときの進め方
3. 選考期大半を送る。承認への返信、面談、選考。週次レビュー送信ペース、週次レビュー
4. 後期辞退分の補充。選考を短くして送る後期に使うときの進め方
5. 内定フォロー承諾までの材料を渡す。現場と話す場。内定者の場内定を出したあとのフォロー
6. 振り返り割合の実績、効いた文面、止まった場面、辞退の理由を記録から整理する。内定者から聞く2年目以降の見直し点
7. 次の卒年の準備振り返りを元に、1に戻る。ペルソナとテンプレートの更新、計画の作り直し1と同じ

「1. 準備」を、送る時期の前に終えることが要点です。準備に要る時間は、初年度は長く、2年目以降は振り返りがあれば短くなります。

手順2|担当の時間の山を見る

7つの期間で、担当の時間がどこに集中するかを見ます。

期間人事の時間現場の時間
準備大きい(作る作業が集中)中くらい(テンプレートの仕事の一文、面接官との合意)
早期小さい(少数)小さい(接点の場に出る)
選考期最も大きい(読む・書く・送る・返信・面談・選考)大きい(面談と面接の枠)
後期中くらい(短期集中)中くらい(短期間に枠を集中)
内定フォロー中くらい(連絡と場の設定)中くらい(話す場に出る)
振り返り中くらい(記録の整理)小さい(聞かれたら答える)
次の卒年の準備大きい中くらい

人事の時間は「準備」と「選考期」に山があり、現場の時間は「選考期」に山があります。この山を、他の採用業務(ナビ経由の応募対応、説明会)や、現場の繁忙期と重ねないよう、先に見ます。重なるなら、送る時期をずらすか、読んで書く作業を外に出すか、を準備の期間に決めます。1人で回す場合の時間の固定は人事1人でOfferBoxを回す運用設計で書きました。

エージェントベストの見解

申し込んだあと、1年目の終わりに起きやすいのは、「内定フォローと次の卒年の準備が重なり、両方が薄くなる」ことです。内定者への連絡と場の設定に時間を使っている間に、次の卒年の準備が始まらず、送る時期になってから慌ててテンプレートを作る。逆に、次の準備を優先すると、内定者への連絡が途切れ、承諾の直前で辞退が出る。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてOfferBoxの契約後の運用を見ていますが、2年目に運用が安定している会社は、この重なる時期を1年目の準備の段階で見つけ、内定フォローの連絡の骨格(内定通知、話せる場の案内、期限の前の一度)を先に決めて、次の準備の時間を確保しています。重なる時期は、来てから対処するのではなく、1年の最初に見つけて、両方の骨格を先に決めておく。それが、2年目が楽になる唯一の方法です。

手順3|2つの卒年が重なる時期の扱い

内定フォローの期間は、次の卒年の準備と早期に重なります。2つの卒年を同時に動かす時期です。

  1. 内定フォローの骨格を、選考期の終わりまでに決めておく:内定通知の型、話せる場の日程、質問の窓口、期限の前の連絡。決まっていれば、フォローは「回す」だけになる
  2. 次の卒年の準備を、振り返りから始める:振り返りが終わっていれば、準備は「更新」で済む。終わっていなければ、準備は「作り直し」になり時間がかかる
  3. 現場の時間を、内定者の場と次の卒年の面接官の合意で分ける:同じ現場社員に両方を頼むと重い。内定者の場は配属先の若手、面接官の合意は面接官、と分ける
  4. 早期の送信を少数にする:重なる時期に早期を広くやると、人事の時間が足りない。早期は少数で、接点を作る目的に絞る
  5. 重なる時期の週次レビューは、2つの卒年を分けて見る:内定者の状況と、次の卒年の準備の進み具合を、別の項目で

重なる時期を「忙しい時期」で終わらせず、「内定フォローの骨格」と「振り返り」の2つが先に終わっていれば重ならない、と捉えます。

手順4|毎月の固定作業

7つの期間とは別に、毎月同じ日にやる作業を固定します。

毎月の固定作業は、短時間で済みます。固定しておくと、期間が変わっても抜けません。

手順5|1年のスケジュールを1枚にする

7つの期間、時間の山、重なる時期、毎月の固定作業を、1枚にします。

書くこと内容
7つの期間の開始と終了学生の動きの山と自社の採用計画から。具体的な日付で
各期間でやること手順1の表を自社に合わせて
人事と現場の時間の山どの期間に誰の時間が集中するか
他の採用業務との重なりナビ経由の応募対応、説明会、面接の集中する時期
内定フォローと次の準備の重なる時期いつからいつまで。骨格を決める期限
毎月の固定作業の日何日に何をするか
契約の期限と更新の判断の時期媒体と代理店

この1枚は、担当が変わっても運用が続くための資料です。引き継ぎの一覧に含めます。引き継ぎは運用を担当者間で引き継ぐ方法で書きました。

やりがちな失敗

失敗何が起きるか直し方
送る時期になってから準備を始める送り始めが遅れる準備の期間を送る前に置く
内定フォローと次の準備が重なって両方薄くなる辞退が出て、次の送り始めも遅れる骨格と振り返りを先に終える
振り返りをしない次の卒年も同じことを繰り返す振り返りの期間を置く
現場の繁忙期に選考期を重ねる面談枠が出ない準備の段階で重なりを見て、時期をずらす
毎月の固定作業を決めない率の置き直しと契約の期限が抜ける日を固定する
具体的な月を毎年同じにする学生の動きが卒年で変わっている卒年ごとに学生の動きの山を確認して置き直す
スケジュールが担当の頭の中だけ担当が変わると消える1枚にする

最も多いのは、最初の「送る時期になってから準備を始める」です。準備を期間として置くだけで防げます。

社内の分担

作業誰が
7つの期間を置く人事(学生の動きの山と採用計画から)
各期間の時間の山を出す人事と現場
他の採用業務と現場の繁忙期との重なりを確認する人事と現場の上司
内定フォローの骨格を先に決める人事
振り返りを行う人事(現場と内定者に聞きながら)
毎月の固定作業人事(または運用代行)
1枚にする人事

運用代行に出している場合、7つの期間のうち、早期・選考期・後期の送る作業と、毎月の率の置き直しは代行が行えます。準備の中の人物像と面接官との合意、内定フォロー、振り返りは社内です。代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。

エージェントベストの見解

これをやる前に、先に決めておかないと年間のスケジュールが機能しないことがあります。「準備の期間を、送る時期の前に、独立した期間として置く」ことです。当社がOfferBoxの運用の相談で1年の計画を見るとき、準備が「送る時期の直前に、送りながらやる」になっている会社は、テンプレートも企業ページも中途半端なまま送り始め、最初の月の承認が低く、そこで直しながら送るので時間が倍かかります。準備を独立した期間として置き、その期間にペルソナ、テンプレート、企業ページ、計画、面接官との合意を終えておくと、送る時期は送ることだけに集中できます。当社がOfferBoxの運用代行を受けるときも、最初の打ち合わせで「送り始めの日」を決め、そこから逆算して準備の期間を確保します。準備が先、送るのはあと。この順番が、1年のスケジュールの土台です。

まとめ

よくある質問

準備の期間は、どのくらい取ればよいですか

初年度は、ペルソナ、テンプレート、企業ページ、計画、面接官との合意を作るので、長めに取ります。2年目以降は、振り返りがあれば「更新」で済むので短くなります。具体的な長さは、社内で現場に聞ける時間と、テンプレートを直す現場の時間で決まります。送り始めの日を決めて、逆算します。

内定フォローと次の卒年の準備が、どうしても重なります

重なること自体は避けられません。重なる時期に「両方を作る」のではなく、内定フォローの骨格は選考期の終わりまでに、振り返りは内定フォローの前半で終え、重なる時期には「回す」と「更新する」だけにします。現場の時間も、内定者の場は配属先の若手、面接官の合意は面接官、と分けます。

年間スケジュールの作成は、御社に相談できますか

できます。当社がOfferBoxの運用の相談を受けるときは、学生の動きの山と自社の採用計画から7つの期間を置き、時間の山と重なる時期を一緒に見て、1枚にします。運用代行を受ける場合は、送る作業と毎月の率の置き直しを当社が持ち、準備の中の人物像と合意、内定フォロー、振り返りは企業が行います。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。

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この記事について

この記事は、株式会社エージェントベストが新卒採用の支援で得た知見をもとに構成した実務向けの解説です。特定の企業の事例や、年によって変動する統計値は扱っていません。制度・市況・各サービスの仕様は変わりますので、実際の判断にあたっては一次情報をご確認ください。

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