スカウト運用の内製と外注|数字の見方と改善の順番
選考の途中で学生が離れていくとき、原因は最後の面接ではなく、最初に何を伝えたかにある。入口で渡した情報が薄いほど、終盤で比較に負ける。
送信数だけを追わない
本数を目標に置くと、一通あたりにかける時間が削られる。数を増やしたのに反応が減る、という逆転が起きやすい。
内製か外注かは費用ではなく、継続できるかどうかで決めるべき。月に何時間確保できるかを先に数える。
段階に分けて見る
段階ごとに分けて見れば、詰まっている箇所は特定できる。件名の問題か、本文の問題か、調整の手間の問題か。原因の層が違う。
全体の数字だけを見ていると、原因が特定できないまま文面を全部書き換えることになる。何が効いたのかも分からなくなる。
ここでの話は、あくまで判断の材料である。最終的にどうするかは、自社が確保できる人手と予算のなかで決めることになる。
記録する項目
記録する項目は少なくてよい。多いと更新されなくなる。判断に使う項目だけを選びたい。
- 必要な工数を実測しているかどうか
- 確保できる時間と必要な工数を突き合わせているかどうか
- 外に出す場合の判断の線引きができているかどうか
- 止まったときのコストを見積もれているかどうか
直す順番
変更は一か所ずつにとどめる。順番は、件名、冒頭の個別化、仕事内容の具体性、依頼の軽さ。この流れが分かりやすい。
必要な工数を実測しているかどうかという点も、数字と合わせて見ておくと判断がしやすくなる。
スカウト運用の内製と外注を自社の言葉にする
内製か外注かは費用ではなく、継続できるかどうかで決めるべき。月に何時間確保できるかを先に数える。
自社の話に落とすときは、必要な工数を実測している、確保できる時間と必要な工数を突き合わせている、この二つから確認するのが早い。ここが曖昧なままだと、どの手法を選んでも判断の基準が作れない。
あわせて、外に出す場合の判断の線引きができているも見ておきたい。ここは後回しにされやすいが、翌年に同じ議論を繰り返すかどうかの分かれ目になる。
よくある誤解
「文面が良ければ返信は来る」というのも一面的である。開封されていないなら件名の問題で、本文をどれだけ磨いても届かない。どの段階で落ちているかを分けて見たい。
「一度やってみて成果が出なかったからもうやらない」という判断は早いことが多い。止まった理由が工数なのか、対象設定なのか、文面なのかを切り分けないと、次に何を変えればよいか分からない。
「送る相手を広げれば母数が増える」というのは数の上では正しいが、返信率と対応工数まで含めると割に合わないことが多い。
自社に当てはめて考える
次の項目は、採用担当だけでは答えられないものを含んでいる。配属先の上長と一緒に確認するほうが早く埋まる。
- 必要な工数を実測しているかどうか
- 確保できる時間と必要な工数を突き合わせているかどうか
- 外に出す場合の判断の線引きができているかどうか
- 止まったときのコストを見積もれているかどうか
確認した内容は、配属先の上長にも共有しておきたい。採用担当だけが把握している状態だと、判断が必要になったときに止まる。
よくある質問
何人に送ればいいですか。
必要な内定承諾数から逆算して、返信率と面談率の見込みを置くと、おおよその本数が出ます。実績がないうちは仮の数字で構いません。置かないと、足りているのかどうかが分からないまま時間が過ぎます。
運用が続きません。
止まる原因はほぼ例外なく工数です。文面の質でもサービスの良し悪しでもありません。週に確保できる時間を先に決めて、その時間で回る本数に運用を合わせるほうが続きます。
いつから送り始めればいいですか。
学生が動く時期から逆算して決めます。早い時期は返信率が読みにくく、遅い時期は他社と重なります。どちらにしても、送り始めてから型が固まるまでに1〜2か月はかかる前提で計画したいところです。
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この記事のまとめ
ここまでの内容は、どれも一度決めれば終わりというものではない。毎年の採用のなかで結果を見ながら調整していく前提で、まずは仮でよいので決め切ることをすすめたい。
この記事は、株式会社エージェントベストが新卒採用の支援で得た知見をもとに構成した実務向けの解説です。特定の企業の事例や、年によって変動する統計値は扱っていません。制度・市況・各サービスの仕様は変わりますので、実際の判断にあたっては一次情報をご確認ください。
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